デュアルコアCPU とは、二つの CPU (中央処理装置) を一つの CPU にまとめたCPUです。2005年5月に発売が開始され現在主流のCPUです。
当初のデュアルプロセッサ環境は二つのCPU を必要とし、ECCエラーチェックが行える高価なレジスタードメモリを必要でしたが、デュアルコアプロセッサになって安価な従来の資源(メモリなど)を利用する事ができます。また、1つのCPU にまとめる事で同一周波数のデュアルプロセッサ(シングルコアCPU×2)とデュアルコアプロセッサ(CPU×1) と比較した場合、ロスが少ないのが特徴です。
デュアルプロセッサ(シングルコアCPU×2) と比較した場合、トータルの消費電力が少ないメリットがあります。しかし、従来のシングルコアに比べ消費電力、発熱量も大きくなるのがデメリットです。
見た目は1つの CPU ですが、マルチプロセッサ(並列処理)に対応したプログラムでなければ、処理速度の向上はありませんが、マルチプロセッサ非対応のソフトを使用する上では、複数のアプリケーションを実行する場合、例えばウイルススキャンをかけながらインターネットを行う場合、ウイルスチェックソフトがCPU に与える負荷は1CPUのみで、もう一つのCPU を使って他の作業がスムーズ行えます。単純に考えれば処理する場所が倍になっているわけです。(実際の処理スピードが2倍になるわけではありません)
マルチプロセッサに対応したエンコーダーの場合、時間の掛るエンコーディング処理を行いながら快適にインターネットを行う事は出来ますが、デュアルコアCPUをフルに使った場合はそれが出来無くなる点は注意が必要です。