最新技術を投入したハイブリッドカー

ハブリッドカーは車体にガソリン用エンジンと電気用モーターの2つの駆動システムを搭載しているので、どうしても総重量が重くなってしまいます。車体重量が重くなると駆動エネルギーも多く必要になるので当然燃費は悪くなってしまいます。その為「車体重量の軽量化」がハイブリッドカーの課せられた一つの課題となります。
そう言った理由からハイブリッドカーには高度な最新技術が惜しみなく投入されています。

まずボディですが薄型の高張力鋼板やアルミ製を採用したり、ガラスを薄型にするなど各所で軽量化を行なっています。一口に軽量化と言っても従来の車体剛性を確保(それ以上)をしながら使われる材質や形状などの高度な設計技術を駆使して行なわれています。このあたりの開発コストも相当なものだと思われます。タイヤに関しても、燃費向上に最適な形状た幅をきめ細かく実験・検証して幅の狭い直径が大きいサイズのタイヤを装着しています。

ボディ形状ですが、ハイブリッドカーは総じてフロントからボンネットにかけてなだらかなカーブを描いたデザインが多く採用されていますが、空気抵抗を極力軽減する為に「綺麗な流線型」に成っています。車体下面に関しても極力フラットで平らに成っていて、空気抵抗係数は市販されている自動車の中でもトップクラスの低さを実現しています。

ハイブリッドカーの低燃費

ハイブリッドカーの燃費に関しては、トヨタ・プリウスが「35,5km/L」、ホンダ・インサイトが「36,0km/L」(いずれもカタログ値)と同クラス排気量のガソリン車と比べて大変良くなっています。ハイブリッドカーで注意が必要なのは、通常のガソリン車と走行条件による燃費効率の違いが挙げられます。ハイブリッドカーの特性として「市街地走行は燃費が良く」「長距離走行では燃費が悪くなる」と言う点です。

通常のガソリン車ではこの逆で「市街地走行→燃費が悪い」「高速などの長距離走行→燃費が良い」と成ると思います。ハイブリッドカーは「ガソリンを最高の効率で働かせるシステム」が働く場合は燃費が良いのです。つまりガソリンエンジンをモーターなどでアシストしている駆動構造なので、その「アシスト」が働く状況での使用に関して燃費(ガソリンの消費)が良くなると言う事です。

高速走行などの長距離を走行する場合は、ハイブリッドカーはガソリンエンジンで走行します。なので車体重量が重いハイブリッドカーはその状況では同クラスの自動車に比べて当然燃費は悪くなります。しかし市街地走行などで「低速・停止・発信」を繰り返す走行条件の場合は「アシストシステム」が十分に作動するので、ガソリンのみで走行する自動車より燃費は格段に良くなります。

この様な理由から「通勤に毎日長距離乗る」場合はハイブリッドカーの特性を十分に発揮できない環境と言えます。逆に「近郊の移動で毎日乗る」場合は従来のガソリン車に比べハイブリッドカーの恩恵を受けると言えるのです。