借り換えローンについて

住宅ローンの借り換えとは、別の金融機関から資金を借りて現在の住宅ローンを一旦返済し、条件の異なる別の住宅ローンに乗り換えることを言います。

一般的に、住宅ローンの借り換えをお勧めできる条件がいくつかあります。金利を1%以上下げることができ、返済期間が10年以上残っていて、借り入れ元本が1000万円以上の場合は借り換えでメリットを得やすい場合があります。

金利1%の違いで、総支払額は何百万円単位で違いが出てきます。低金利の住宅ローンに借り替えることが出来たら、単純に現在よりも月々の支払い金額が下がることになります。

住宅ローンの総支払い額を減らしたり、月々の支払い額を減らしたりする方法としては、繰上げ返済が一般的ですが、借り換えローンも選択肢に入れても良いと思います。

ただし、繰上げ返済を行った場合は借り入れ期間の短縮をするか、月々の返済額を減らすかを選択することができますが、借り換えの場合は借り入れ期間は現在借りている住宅ローンの残期間と同じ期間になる点には注意が必要です。

借り換えローンの審査について

住宅ローンの借り換え時の審査は、基本的には初めて住宅ローンを借りていただく場合の審査基準と同じと考えて良いと思います。

安定した収入があって、年収額に占めるローンの返済金額に無理がなくて、これまでの住宅ローンの返済やその他の支払いの返済で滞納がないことが借り換えローンの審査に通る大前提といえます。

現在の住宅ローンについて、返済の不備、つまり滞納履歴がある場合は、まず借り換えローンの審査には通りません。

また、原則として初めて組んだ住宅ローンの審査時よりも年収があがっていたり勤務年数が伸びていたりする等の条件がないと審査に落ちる可能性が高くなります。

今住宅ローンを借りている金融機関内で借り換えをすることはできない点にも注意が必要です。新たな金融機関内での審査なので一から審査を行うことにもなります。

借り換えのメリット・デメリット

住宅ローンの借り換えをすると、再度ローンを組むための諸費用がかかります。ですから金利だけを見比べて、借り換えて得だとは一概にはいえない点に注意が必要です。

借り換えコストが、金利差額を上回る場合は、借り換えで損になることに成ります。また、今の住宅ローンを金利の安い変動金利で借りていらっしゃる方の場合、固定金利に借り換えすると月々の支払い額が高くなる場合もあります。

さらに注意すべき点ですが、住宅ローンの借り換えは公的融資への借り換えはできません。公的融資から民間融資、または民間融資からより有利な条件の民間融資、という借り換えになります。
借り換えのタイミングとしては、公庫で借り入れしていて、そろそろ金利が変わるというタイミングで借り換えられる場合が多いそうです。

また、組んでいた固定金利期間が終わりそうな時期も借り換えのタイミングとなります。

最近の住宅ローンには、インターネットバンクを利用すると、繰りあげ返済手数料や金利設定の変更手続きの手数料を無料にしているところもあります。

それらを上手く利用して借り換えのタイミングを見るのが良い選択となると思います。