住宅ローンの有利性

住宅ローンは、他のローンに比べて「長期間借り入れ可能で低金利」なのが特徴です。

たとえば、オートローンや無担保ローンといったローンと比較すれば解るのですが、借り入れ期間が短く、金利も何十%という条件になっています。

個人に対して何千万円という金額を、何十年単位で融資する住宅ローンは非常に珍しい金融商品といえるのです。

個人資産を取り込みたいという金融業界の流れも手伝って、近年住宅ローンはますます利用しやすく、種類も豊富になってきました。

借り入れ期間について、最長で35年期間といわれていた住宅ローンですが、完済年齢が80歳に納まる範囲であれば、50年期間の借り入れが可能になっています。

オートローンや無担保ローンといった個人向けのローンと比べて、住宅ローンの金利はもともと低レベルの金利になっています。

近年の住宅ローンは頭金の用意がなくとも、個人の担保力のみで購入不動産価格の100%を融資してくれるようになっています。

住宅ローン控除について

住宅借入金等特別控除、いわゆる住宅ローン控除と呼ばれる税制優遇制度がありますが、住宅ローン控除を利用するためには、いくつかの制限ありますのでご注意下さい。

住宅ローン控除は収めている所得税の金額を上限額としてお金が戻ってくる制度です。つまり所得税をきちんと納めている必要があります。

平成19年に税源移譲措置があり、所得税と住民税の比率が変わりました。これにより、所得税額が必然的に減少するのにともない、住宅ローン控除が利用できる年数が10年か15年の2つの期間設定から選ぶことが出来るようになりました。

また、住宅ローン控除を利用するためには、住宅ローンの借り入れ期間が10年以上でなければなりません。

借り入れ金額に関わらず、その年の12月時点で残りの返済年数が10年以上ある住宅ローンでなければ、住宅ローン控除は利用できなくなっています。