ブルーレイディスクとHDD/DVDの比較

2006年、東芝が日本国内初のHD DVD対応プレイヤーを発売しました。当初は2005年内の発売開始の予定でしたがメディア関係の遅れから2006年になりました。
HD DVD(エイチディー・ディーブイディー、High-Definition Digital Versatile Disc)はDVD規格をベースにしてハイビジョン放送時代に対応するために開発されました。
DVDと同じ12cm/8cm、厚さ1.2mmのプラスチック製のディスクにデータを書き込み、読み出しが行えます。CDやDVDよりも波長の短いレーザーを用いることでより高密度な情報の記録が可能になっています。

BD(ブルーレイディスク)と次世代記録ディスクの地位を争っていたが、2008年2月19日、HD DVD陣営の中心であった東芝が全面的な撤退を発表したのをきっかけにBDとの規格争いは終結しました。

BDとHD DVDの主な違いは

録画時間
BD:片面1層で25GB(DVDの5倍)、2層記録では50GB、ハイビジョン映像が2時間以上録画が可能。
HD DVD:片面1層で15GB(DVDの3倍)、2層記録では30GB。

DVDドライブとの互換性
BD:なし(再生は可能、一部種類により再生できないメディアも有り)。
HD DVD:有り。

保護層
BD:0.1mm。
HD DVD:0.6mm。

BD-ROMに関しては8層構造まで技術的には実用可能とされています。1枚のディスク(25GB×8層)で容量が 200GBを超える光ディスクメディアも可能だと言う事です。

互換性を高めるファイナライズ

記録型のブルーレイディスクはUDF Ver2.5以降を採用していて、ファイナライズの作業が一切必要ありません。
ファイナライズ (Finalize) とは、CDやDVDの記録型メディアなどで同規格における読み取り専用メディアとの互換性を整えるために行う処理のことです。
もう少し説明すると、CDやDVDは元々読み取り専用(記録されたメディアの情報を読み出し専用のこと)で開発されたので、後から開発された記録型メディアとは全く異なる規格になります。
その為、CD/DVDレコーダーで録画(記録型メディア)されたデータはそのままでは、再生(読み取り専用メディア)出来ないので、記録型メディアのデータ構造を読み取り専用メディアのデータ構造に近づけ互換性を高める処理をファイナライズと言いうのです。

記録したハード以外で再生しょうとしても出来ない場合があるのは、そのメディアを記録したハードではデータの場所が認識できるが、別のハードでは認識出来ないため再生が出来ないのです。
しかしファイナライズを行なうと他のハードとも互換性が高まるので再生が可能になるのです。