ブルーレイディスクの基礎知識

ブルーレイとは一般のCD・DVDと同じ直径12cmの厚さ1,2mmの大容量記録ディスクです。
日立製作所・LG電子・松下電器産業・パイオニア・フィリップス・サムスン電子・シャープ・ソニー・トムソンの9社が中心となって研究開発した次世代の記憶媒体として注目されています。

名前のとおり青紫色半導体レーザーでデータを読み取ってることからブルーレイと呼ばれています。
表記が「Blue-ray」ではなく「Blu-ray」なのは、「青色の光」という一般的な言葉では商標として登録できない可能性があるたので、あえて「Blu-ray」という辞書にない新語として登録したようです。
開発当初はディスクの取り扱いが繊細で耐性が弱かったので、カートリッジタイプで製品化されました。
その後、TDKが耐性を向上させる製品開発に成功したので、現在はCDやDVDと同じようにディスクで使える様になりました。

2008年2月19日にHD DVDが撤退を発表しました事も有り、ブルーレイディスクは急速にシェアの拡大が進んでいます。現在、レンタルビデオ店の新作はDVD規格とブルーレイディスクは同時に店頭に置かれています。
地上デジタル放送化にともない、テレビを地デジ対応に変更するタイミングでDVDからブルーレイディスクへの買い替えも進んでいます。

データの大容量化に対応

開発・企画段階から従来のCDやDVDも使用できる製品として開発が進められたので、ブルーレイのプレイヤーではCDやDVDの再生が可能です。逆のCD・DVDプレイヤーではブルーレイの再生が出来ません。

1枚のディスクの多層化による200 - 400GB程度の大容量化が可能なので、大容量のデータの書き込みが可能に成っています。ソニーブランドでは「光ディスクの最終形態」と言ったフレーズで商品展開を行なっています。

ブルーレイは、DVDの5倍以上の記録容量(1層25GB、2層式ディスクの場合は50GB)を実現しています。1層のディスク (25GB) で地上デジタル放送(1440×1080i, 16.8Mbps)クラスなら約3時間強の録画が可能になります。さらにBSデジタル放送(1920×1080i, 24Mbps)クラスでは2時間強ものハイビジョン映像を収録することが出来るのです。

規格が統一された

BDが開発された半年後に、NEC・東芝等が開発したHD DVDが発売されました。BDとHD DVDを新しい規格で統一するという事でしたが実現せず、BDはその対抗規格として脚光を浴び最終的にはBDへと規格統一されました。

理由は様々有りますが、「記録容量」「家電大手の松下の影響」「2層化や低価格化は不可能」「名称・技術の新鮮さ」が主な要因だと言われています。
消費者にとっては企画が一本化されたのは解りやすいと思いますし、規格が統一されたのは「コスト削減」にも効果が見込めるので早い段階で価格が落ち着くのは良い事だと思います。

また、ブルーレイ対応のプレイステーション3が世界16カ国で発売された事も要因の一つとなっています。プレイステーション3は全てのゲームがBD-ROMで提供されるので、ブルーレイのディスクが量産効果によって製造コストが低くなります。