新型インフルエンザ(H1N1)とは

季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なるインフルエンザで、一般に国民が免疫を獲得していないことから、全国的かつ急速なまん延により国民の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものをいいます。

当初豚インフルエンザH1N1型を起源として発現されたものと報告されていたことから「豚インフルエンザ」と呼ばれていたが、WHOは2009年4月30日に呼び方を改め、「インフルエンザA(H1N1)(influenza A(H1N1))」と呼称することを発表した。

通常の季節性インフルエンザと類似した症状が出ます。発熱や倦怠(けんたい)感、食欲不振、せきに加え、鼻水、吐き気、のどの痛み、下痢などを発症する人もいます。

ほとんどの方が軽症で回復しています。ただし、持病がある方々のなかには、治療の経過や管理の状況によりインフルエンザに感染すると重症化するリスクが高い方がいます。

また、妊婦・乳幼児・高齢者に関しても、重症化することがあると報告されていますので注意が必要です。

参考資料

厚生労働省:新型インフルエンザ対策ガイドライン

http://www-bm.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/09.html

新型インフルエンザ(H1N1)と鳥インフルエンザとの違い

鳥に感染した鳥インフルエンザウイルスは呼吸器系だけでなく消化器系を含む全身感染を起こす。

そのため羽毛が汚染され、さらに鶏肉や鶏卵は、ウイルスに汚染される可能性がある。

一方、豚に感染した新型インフルエンザ(H1N1)は、呼吸器系の感染だけで消化器の感染を引き起こさない。流通している豚肉がウイルスで汚染されている可能性は極めて低い。

参考資料

厚生労働省:新型インフルエンザ対策ガイドライン

http://www-bm.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/09.html