インフルエンザの基礎知識

インフルエンザは普通のかぜ(普通感冒)とウイルスの種類が異なり、高熱がでて場合によっては重症化し合併症を引き起こす恐れのある感染症です。 

通常の“かぜ”はのどや鼻に症状が現れるのに対し、インフルエンザは38から40度以上の高熱がでるのが特徴です。

さらにインフルエンザは、倦怠感・筋肉痛・関節痛などの全身症状も強く出て、これらの激しい症状は通常5日間ほど続きます。

また、気管支炎や肺炎を併発しやすく重症化すると脳炎(インフルエンザ脳炎)や心不全を起こすこともあります。体力のない高齢者や乳幼児などは命にかかわることもあるので注意が必要です。

インフルエンザは突如、強烈な流行が発生することも特徴です。過去には「スペインかぜ」 「香港かぜ」など世界的に大流行し多くの死者を出したインフルエンザもあります。

インフルエンザウイルスはA型、B型、C型と大きく3つに分けて分類され、毎年流行を繰り返すごとに変異株がでています。

特にA型は変異株が多く、世界的な大流行を起こす傾向があります。また毒性の強い型もA型には多くあります。

インフルエンザが冬の時期に流行しやすいのは、気温が低く乾燥した状態は、空気中を漂う性質のインフルエンザウイルスが長生き出来る環境だからです。