ヘラクレスオオカブトに魅せられて

「世界最大のカブトムシ」と言えば「ヘラクレスオオカブト」です。
だれでもその名称には覚えが有ると思います。まして虫好きならその名前を聞いただけで、心躍るものがあるに違い有りません。

その長い2本の角を持ったカブトムシに思いを募らせた日々も今は昔話のように思えます。
外国産昆虫の輸入が許可されて数年に成りますが「世界最大のカブトムシ」は、今では実際の生体を手に取ることも可能に成っています。

実物を目の当たりにしてその「大きさ」「かっこよさ」にさらに魅せられて飼育を始めた方も少なくないと思います。
成虫はまだ高価な虫の部類に入りますが、幼虫なら子供のお小遣いでも十分に手の届く範囲の虫になってきました。

国産のカブトムシは店頭で販売されているのは夏の時期に限られていますが、外国産昆虫の場合は基本は屋内飼育なので季節を問わず店舗等で見る事が可能です。
ワイルド固体(現地野外採取品)は地域での発生時期が決まっているので年間で店頭に置かれている時期は限られていますが、ブリード固体(累代品)に関しては年中いつでも入手が可能なのです。

ワイルド固体は年々入荷が厳しくなって来ているので、今からヘラクレスオオカブトの飼育を始めようと考えている人は累代品を入手して飼育を始めるのが良いと思います。

ヘラクレスオオカブトの特徴の長い胸角は飼育下でも十分に長く出来るので、累代品の固体の方がスタイル的には「格好いい」固体を見つけやすいと思います。
多くの亜種が存在するヘラクレスオオカブトは、各亜種で形状や大きさなどに違いが有りそれぞれが魅力的なヘラクレスなので、数亜種を同時に飼育してその違いを見てみるのも楽しみの一つとなると思います。

ヘラクレス・ヘラクレスに人気が集中している感じはありますが、ヘラクレス・リッキーやヘラクレス・エクアトリアヌスやヘラクレス・オキシデンタリスの大型に成るので大型ヘラクレスを飼育したい方にお勧めです。
特にリッキーは平均アベレージが他の亜種より大きいので、比較的簡単に大型のヘラクレスを羽化させやすいと思います。

魅力的なヘラクレスオオカブトを飼育する楽しみを味わってみてはどうでしょうか。

ヘラクレスオオカブトの生態

国産カブトムシとの最大の違いは、一生の長さにあります。
卵から成虫までの期間で見ると、国産カブトムシは10ヶ月ぐらいですがヘラクレスオオカブト♂の場合は飼育下では18ヶ月から2年もあります。

成虫での期間も国産カブトムシは約2ヶ月ぐらいなのに対して、ヘラクレスオオカブト♂は飼育下では6ヶ月以上は寿命があります。
上手く飼育すれば1年ぐらいは生きてくれるようです。

体が大きいので幼虫の期間が長いのは想像できますが、成虫での期間も長いのは飼育していて嬉しいものです。
ヘラクレス♀は産卵をさせると寿命は短くなってしまいますが、それでも国産カブトムシ♀よりは随分と長生きします。

ヘラクレスオオカブトの特徴はその容姿の綺麗さもあります。
国産カブトムシは「黒カブ」「赤カブ」と言われるように、大きく2色の色目に分かれますが、ヘラクレスオオカブトの場合は十数種の亜種があり、上翅の色目も多数あります。特に斑文と呼ばれる柄は亜種ごとに様々で同亜種内でも個体差がありバリエーションが豊富です。

また、外気の湿度等でも柄に変化が現れて見た目も楽しめるのも特徴と言えます。
ヘラクレスオオカブトに魅せられたら、その亜種の違いを飼育したくなり数亜種を飼育することも良くあることです。
幼虫も大型になるヘラクレスオオカブトは飼育スペースの確保も飼育する上で十分に考えなければいけません。

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